脂肪吸引の実施について

手術型である脂肪吸引は身体のあらゆる場所で行うことができるのが特徴ですが、一番ポイントとなるのは頬や顎だということです。顔の輪郭の構造は、最深層から骨格、筋肉、脂肪、皮膚という順になっていて、例えば小顔手術としては、骨格改善、エラ骨切り手術、筋肉改善を目的としたボトックス注射、脂肪改善の3つが想定されることになりますが、特に脂肪層が厚くて肥満性のふっくらした顔の人なら脂肪吸引が最適となるわけです。

 

この時の脂肪吸引手術は耳たぶの裏に約2mmの切開をして超極細カニューラを使用します。引き締まり効果が出る浅層脂肪吸引などを併用して行われることが多く、その際に肌のたるみを心配する人もいますが、これは深層吸引のみを行なう場合で浅層吸引法では大丈夫だとされています。

 

又、臀部(尻)は日本人の場合は形状がフラットでお尻の下側と太ももとの境界が不鮮明なのですが、臀部下部を脂肪吸引するとヒップアップした形態を作り出せるので、これは大きなメリットとなっています。

 

加齢によって尻が垂れてきた人の改善法には浅層脂肪吸引が適しています。これは皮膚に引き締まり効果を出すという点で、中間層から深層のみを吸引する従来の脂肪吸引よりも効果的です。

 

実際の手術では、臀部の下のしわに沿って約5mm、腰部を1~2ヶ所の微小な切開をして、尻の上側は中間層から深層を中心に、下側は浅層中心に脂肪吸引をしていきます。最も痩せにくい部分が下半身なのですが、一般的には内もも、外側への張り出し、膝周囲、尻の下側のたるみ等の部分を重点的に脂肪吸引します。(各人の脚の形で差があります)

 

太ももは大量に吸引できるので特に効果が実感できるそうです。ただし、身体に対して負担が大きいので、事前の診断によっては脂肪吸引が受けられない人もいます。